● 「わが不老長寿法」その5
岡山弁護士会弁護士 宮本敦(元岡山家庭裁判所判事)
元日本裁判官ネットワークメンバー,現サポーター 
 休日はトレーニングの稼ぎ時であるが,土,日の1日は仕事をするという考えで,机に向かっていることが多い。仕事は土曜日に頑張っておく方が気持ちが楽である。

 妻は裁判官で千葉市の宿舎に住んでいる。子供2人も家を出ており,私は犬と猫とで「単身お留守番」という状況にある。時間には恵まれているが,家事の全てを私がやっており,これはなかなか大変である。土曜日は,洗濯や掃除や庭の手入れなど,家事の稼ぎ時でもあるので,なかなか忙しい。

 土,日のどちらか1日は,早朝(夏は6時頃から)近くの河原にあるコンクリートの水門でテニスの壁打ちをしたいと思っている。但し,最近は仕事の関係で気持ちに余裕のないことが多く,サボルことも多いのが残念である。1回30分が目標である。余り壁打ちをする人もいない所なので,私の「専用練習場」のようなものである。

 テニスを始めて30年近くになるが,試合の腕は大したことはない。自分では中の上であると評価した時期もあり,なお上級になろうという目標は堅持している。壁打ちは長年やってきたので得意である。自称「壁前の魔術師」である。壁打ちも練習方法を工夫すると,多彩な練習ができて大変面白く,捨てたものではない。壁打ちもなお少しずつ上達しており,80歳までテニスをやりたいなどと考えている。健康法としての意義も大きいに違いない

 壁打ちから帰ると,犬の散歩が待っている。土,日の散歩の目標は1時間であるが,これも30分程度に省略することが多い。

 土曜日に壁打ちをし,日曜日に,午前10時頃から約2時間,テニスをするのが目標である。岡山法曹テニスクラブに所属しており,その時間に,契約先のテニスコートにテニス仲間が集まってくることになっている。ただ,これも仕事が忙しくて,なかなか思うようにはできないでいる。

 裁判官は超多忙であるが,実は弁護士もなかなか多忙であり,仕事のストレスは大変なものがある。仕事も遊びも頑張って颯爽と生きたいと思うが,なかなかそうもいかない。裁判官も弁護士も案外病気の人が多い。最近仕事に明け暮れて,トレーニングが不足していたため,体重が増えて,血圧も高くなり,少し焦り気味である。仕事のストレスを解消し,健康で頑張るには,日常生活の中に意識的に健康法としてのスポーツを組み入れる必要がある。散歩でも何でもよい。暇ができたらやろうという考え方では、生涯仕事しかできないように思う。仕事を卒業したときは、体力がなくなっているだろう。遊びの時間は優先的に確保する工夫が大切であると痛感している。
(平成17年3月)