● 司法10大ニュース(平成22年)

第1位 大阪地検特捜部検事を郵便不正事件における証拠隠滅被疑事件で,逮捕・勾留の後起訴。同検事の上司2人も犯人隠避被疑事件で,逮捕・勾留の後起訴(9月〜)。

☆郵便不正事件では,村木被告人に無罪判決(9月,大阪地裁,確定)。その後の動きが激しく,上記の各事件を受けて、年末には,最高検が検証報告し,大林宏検事総長,伊藤鉄男次長検事が辞職(12月)。

第2位 足利事件,再審無罪判決。佐藤裁判長謝罪。(3月)

☆昨年も,足利事件は、再審開始決定が2位。なお,布川事件の再審公判も開始(7月)。

第3位 裁判員裁判で,「初」判決続く。初の死刑求刑事件に無期懲役判決(11月,東京地裁「耳かき事件」),初の死刑判決(11月,横浜地裁),少年に初の死刑判決(11月,仙台地裁),死刑求刑事件で初の全面無罪判決(12月,鹿児島地裁)。

第4位 明石歩道橋事件で,検察審査会法改正後,初の起訴議決(1月。4月起訴)。

☆その後も,尼崎JR脱線事故で,歴代3社長に(3月),政治資金規正法違反被疑事件で小沢一郎民主党元代表に(10月),それぞれ起訴議決。

第5位 諫早湾干拓訴訟,国の控訴棄却(12月,福岡高裁,湾を閉め切った潮受け堤防の南北2カ所にある排水門を,5年間常時開放するよう国に命じた一審佐賀地裁判決を支持)。これを受けて,菅首相,上告断念。

第6位 違憲,違憲の疑いの判決相次ぐ。政教分離原則違反で,違憲判決(1月,最高裁)。平成21年8月30日投票の衆議院議員選挙の定数不均衡訴訟で,各高裁が違憲等の判決(違憲3つ,違憲状態2つ,合憲2つ),今年7月11日投票の参議院選挙衆議院議員選挙の定数不均衡訴訟で,各高裁が違憲等の判決(違憲1つ,違憲状態3つ,合憲4つ)

第7位 殺人罪などの公訴時効の廃止,期間延長(8月)。

第8位 弁護士殺害事件相次ぎ発生(6月横浜。11月秋田。9月には,和歌山地検内で検事が襲われる事件が発生。)

第9位 再投票で,日弁連会長に宇都宮氏当選(3月)。

☆新執行部の成果か,修習生の給費制,一年延長へ(11月)。

第10位 裁判員裁判1周年,マスコミで各種企画あり。日本裁判官ネットワークも,東大5月祭「日本の裁判制度のこれから」で,裁判員裁判1周年記念企画に参加。(5月)