皆様からのメール(2007/04/01)



20歳代 男性 フリーター 神奈川県

 映画[それでもボクはやってない]を拝見しました。現在の痴漢裁判の現実を描いているのではと感じました。満員電車を利用している男性であれば現実味があると思います。多くの裁判官に映画を見てほしいと思いますし慎重な審理に努めてほしいと思います。満員電車を利用するのが怖いです。

(平成19年4月)


40歳代 女性 主婦 愛知県

 2月6日に久しぶりに地裁の傍聴に行きました。あまり時間がなかったので、二つの判決のみ傍聴しました。そのうちの1件で、判決を裁判官が言い渡し、裁判官が被告人に語りかけているのを聴き、なぜだかわかりませんが、わたしは思わず泣けてきました。傍聴席に被告人の奥様もおられ、泣いておられました。執行猶予つきの判決でした。その時、わたしはこの裁判官の思い(もう再び罪をおかさないように)を強く感じました。傍聴席にあまり傍聴人はいなくて残念でした。

(平成19年4月)



30歳代 男性 会社員

 私は、現在民事事件の被告として代理人を立てずに裁判に参加しているのですが、原告代理人の弁護士と裁判官が、被告である私が法廷に入る前に会話をしていたり、私が退出した後また会話をしています。また、私が提出した証人申請についても一切無視して一言も触れず採用しない理由も一切説明無しといった具合で、最初から判決が決まっていて、形だけ裁判手続きをすすめているように見えます。一般人は裁判に直接参加してはいけないのでしょうか?

(平成19年4月)


30歳代 男性 千葉県

 3月○日に○○地裁で○○市の○○殺害事件の判決が出されました。この裁判では「アスペルガー症候群」と診断された被告人の責任能力が争点になっていましたが、出された判決文を見て、裁判官は本当にこの障害を理解して判決を出したのか疑問に思う点がありました。

 判決文には「被告はアスペルガー症候群に罹患」とありますが、「アスペルガー症候群」は先天性の障害であり、「罹患」という表現は明らかに間違っています。一部の新聞ではこのままの表現で判決が掲載されましたが、これでは被告が「アスペルガー症候群」という「精神の異常」になり犯罪を起こしたというように誤解されかねないと思いました。

 また、判決では被告の完全責任能力を認めながらも被告の「アスペルガー症候群」による精神病状態に考慮して有期刑に減刑されましたが、減刑の理由については明確な説明がありませんでした。これでは被害者の遺族が「刑が軽すぎる」と非難するのはもっともだと思います。

 裁判官の皆さんには、今後「アスペルガー症候群」などの「広汎性発達障害」を持つ被告の裁判に関わる際にはこの障害の特性についてよく理解し、被告側にも被害者側にも納得ができるような判決を出していただくようお願いしたいと思います。

(平成19年4月)


50歳代 男性 自営業 東京都

 片山徒有でございます。ブログで伊東判事に私にとって非常に有り難いご意見を書いていただき心から感謝しております。「裁判官だってしゃべりたい!」の対談も今改めて読み直してみると反省する部分もあれば、今だからこそおもしろと感じる部分もあり、最近多くの学生に勧めて歩いています。今後ともわたしは意見発信を続けていくと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

(平成19年4月)